介護「残りの人生もいきいきと!」その7

市区町村で行う老人健診なども、可能であればホームドクターのところで受け、結果を知っておいてもらいます。

病気については素人判断ではなく正しい知識を持つことがだいじです。

とくにお年寄りの場合には病状などで気をつけなければならない点もあるので、わからないことがあったり、おかしいなと思うことがあったら、何でも医師に相談することです。

介護が必要な場合は、訪問看護婦か保健婦に応援を求めることも.ひ必要です。

介護法リ八、場合はなどは専門家に実際にアドバイスしてもらえば、力の入れ方、抜き方など介護する人の労力が軽減される例が数多くあります。

またお年寄りにとってもよりよい介護が受けられます。

次章で詳しく述べますが、寝たきりを防ぐための介助法なども専門家に聞くのがより合理的です。

身内では言いにくいことなどでも、保健婦さんの口からだとスムーズにいくということもあります。

ホームドクターや訪問看護婦・保健婦には、いつでも、ありのままの状態を知っておいてもらうことがだいじです。

介護「残りの人生もいきいきと!」その6

正しい知識の収集も在宅でお年寄りを世話する場合、欠かせないのはホームドクターです。

お年寄りはほんの少しのことで病気にかかりやすく、また症状が急変しやすいので、ぜひとも近くにかかりつけの医師を確保し、いつでも、すぐ、みてもらえるようにしておきたいものです。

二四時間往診してもらえるホームドクターがいれば安心です。

ホームドクターとは日ごろから連絡をとり合い、お年寄りの健康状態を把握しておいてもらうことが大切です。

病気で入院し、その後、病状が安定して退院した場合などは、病院の医師に診断書や今後の診療方針などを書いてもらい、ホームドクターに知らせておいてもらいましょう。

こうすれば、ちょっとした風邪くらいで病院まで足を運ぶ手間を省けると同時に、ホームドクターも薬の処方などを安心して行えます。

介護「残りの人生もいきいきと!」その5

同居者がいない場合にはそれまで最もよく本人と接していた人が適切です。

もちろんお年寄り本人の意向を尊重することも欠かせません。

おもな介護者は一度決めたら変えない、ということではなく、転勤その他の状況の変化によって変える必要も生じてきます。

そうした場合には、それぞれが率直に条件や意見を出し合い最笠尽束を話し合える関係にしておくことが必要です。

なお、おもな介護者がどうしても決まらない、あるいは話し合いがまとまらないという場合には、医療ソーシャルワーカー、福祉事務所、保健婦などに相談する方法もあります。

こうした人たちは専門的な知識・情報を持っているので、負担を減らしながら介護を続ける方法、場合によっては老人ホームなど在宅以外のケアの方法についても相談にのってもらえます。

介護「残りの人生もいきいきと!」その4

介護の中心になる人をキーパーソンといいますが、キーパーソンが決まっても、すべてをその人が抱え込むのではなく、かかわりのある人たち全員が当事者としての心構えを持ちキーパーソンを支援することがだいじです。

労働力を提供できる人はローテーションを組んで介護の実務にあたり、介護の負担を軽減するための情報収集や行政機関との連絡などを、ぜひ分担したいものです。

経済的負担を含め、一人ひとりが提供できる役割あるいは時間を出し合い調整するといいでしょう。

おもな介護者となる人あるいは家族は、できれば同居家族がいいでしょう。

その理由は、お年寄りの生活習慣や好み、健康状態などをよく知っているため、お世話しやすいし、お年寄りも気が楽なケースが多いからです。

介護「残りの人生もいきいきと!」その3

全員か当事者の心構えでお年寄りの世話はいつまで続くものか予測することはできません。

その間、お世話する人にもその人だけの人生があります。

嫁や娘であれば、自分だけでなく夫のこと、子どものことも考えなければなりません。

また、お年寄りの妻であれば、体力的な衰えなどの問題もあります。

いずれにしろ、いつまで続くかわからない介護を続けるには、実際に介護の中心となる人の心とからだの負担をできるだけ最小限にとどめ、長続きするための方策を講じることが大切です。

介護「残りの人生もいきいきと!」その2

よくお年寄りは子どもに返るから子どものように扱えばよい、といわれますが、それは少しポイントがずれています。

子どもはこれから成長し人間として完成していくための手助けが必要ですが、お年寄りは人生の経験者です。

たとえボケてしまっても、お年寄りにはその人だけが歩んできた人生があります。

この重みをまず周囲の人が理解し尊重する姿勢が必要です。

そして周囲の人に比べれば残り少ない、しかも締めくくりとなる人生のクライマックスを少しでも充実したものに、あるいは心安らかに送れるための手助けを心がけることが大切でしょう。

また、お年寄りの姿は明日のわが身であるということも忘れてはなりません。

特別な生活を送った人が寝込んだりボケたりするのではなく、だれもが、いつかは同じ状況におかれる可能性を持っている、ということを念頭におき、お年寄りの世話のしかたについて考えたいものです。

介護「残りの人生もいきいきと!」その1

ある日突然、お年寄りが倒れたら・・・。

まず考えるのは、だれがお世話をするか、という問題でしょう。

しかし、その前にもつと大切なことがあります。

それは、お年寄りにかかわりのあるすべての人が、お年寄りの世話、あるいは介護について話し合い、意見を交換し合うことです。

「寝たきり老人」や「ボケ老人」の言葉で象徴されるお年寄りのお世話の問題は、とてもひとつの家族で背負いきれるものではありません。

知恵を出し合いながら最善を尽くすことが大切です。

話し合いを進めるうえで、最もだいじな視点は、"お年寄りの人間としての尊厳を守る"ことです。

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